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山野水産の養殖鯉

鯉について。
いや、鯉に恋している色ボケの話を聞いてくださいw

山野水産では、独自の製法で手間を惜しまず、天然にも負けない鯉を育成しています。
その実績としては、ありがたくも全国から依頼いただいていることはもちろん、雑誌のDANCYUで2021年グランプリをいただきました。
詳しくはこちらのページを確認ください!!

鯉の歴史

鯉は中央アジアや中国が発祥と言われ、紀元前3世紀頃にキプロス島を経由してギリシャへ。鯉の属名「キプリヌス」はこの島の名前が由来と言われている。

その後14世紀以降に中部ヨーロッパへ渡り、18世紀頃にはロシア、19世紀頃にはアメリカに広がり、以降は全世界で分布されている。気になる日本の鯉文化はというと、紀元前1世紀頃に中国から渡来し、景行天皇が池で鯉を飼っていたと陶朱公范蠡の「養魚経」に記録が残っている。

いまでは全世界で食用、観賞用含めとても身近な魚になった。


鯉の生態

とにかく雑食。普通はタニシなどの貝類、ザリガニや藻エビなどの甲殻類、トンボなどの昆虫の幼虫、泥の中のミネラル分などが主食。ただ基本目の前にあれば何でも食べる。水中に落ちてきた昆虫や柿、ミミズや植物の死骸etc…下手したら靴や衣類でもおそらく食べてしまう。もちろん体には良く無いので、ゴミを捨てないよう鯉を通して改めてお願いしたい限りだ。

ただそんななんでも食べるのに胃がない。いや、むしろ胃がないからなんでも食べると言える。食道から直接腸につながっているため、胃にためておくことができず、常に食べていないと生きていけないのだ。

鯉は4月から7月ごろに葦や藻が多い浅瀬で産卵する。一回でだいたい20万~60万の卵を産み落とし、温度によって異なるが3日~6日くらいで孵化。オスは約2年、メスは約3年くらいで成熟し出荷に適したサイズになる。

そして鯉といえば魚の中でもかなりの長寿で知られている。基本で20年~30年、それだけでも長寿と言えるが、現在知られている最長寿はなんと226歳。江戸時代から7世代かけて飼われているといい、もはや人間が飼っているのか、人間が飼わせてもらっているのか…時間軸で言えば完敗なのは言わずもがなかw


鯉って体にいいの?

中国最古と言われる薬物書でも鯉について紹介があるほど、その薬用魚としての効能は折り紙付き。豊富なビタミン類にタンパク質、カルシウムにリン、鉄分etc…とにかくさまざまな栄養分を含んでおり、下記のような効能が期待できる。万能食材と言っても過言ではないのだ。

-効能-
婦人病、肝臓病、動脈硬化、糖尿病、アトピー、皮膚炎、腎炎に伴うむくみ、痔、リウマチ、疲労回復、動悸、息切れ、頭痛、肩こり、冷え性、滋養強壮


鯉の調理法

有名なのは鯉こくや、鯉のあらい。火を通さないと弾力のある食感で楽しませ、火を通すとほろっと口溶けのよい食感を醸し出す。あまり知られていないがもちろん出汁も十二分に出る。生産者としてお勧めしたいのは例えば寄せ鍋や、つみれを作っても旨みを十二分に演出してくれるのだ。ぜひ一度、うちの鯉を味わって欲しい。